工務店におけるブランドプラスとブランドマイナス

工務店におけるブランドプラスとブランドマイナス
2018年11月5日 渡辺 洋一郎
工務店におけるブランドプラスとブランドマイナス|工務店集客ドットコム

こんにちは、工務店集客.COMの渡辺です。
前回のブランドの価値についてお話をしましたが、今回はブランドプラスとブランドマイナスについてお話をしたいと思います。

ブランド構築を行っていく上で、大事なことは、
まず知っていただくことです。
例えば、コンビニに行ってペットボトルのお茶を購入しようと考えているとします。
コンビニの商品の棚には、様々なメーカーのお茶が陳列されており、その中から自分の好きな商品を選ぶと思います。
陳列された商品パッケージを見ただけで、
「これは◯◯社の商品だ!」
とわかるお茶と
「こんな商品あったっけ?なんて商品だろ?」
というお茶にわかれると思います。

この差は何なのか?

それは、「識別されているか、識別できていないか」の差なのです。

識別とは、物事(商品)の相違を見分けることができるという意味です。

ペットボトルお茶というカテゴリーで、他の商品とくらべて、違いのわかる状態=識別できていることがまずブランド化の第一歩なのです。

まずは知られることが大事

前述したように、まずは同じカテゴリー他の商品と並んでも、識別してもらえる状態が大事です。
このような状態のことを、まだ誰にも知られていない状態「ブランドゼロ」といいます。
新しい商品、サービスを世に出した瞬間は、消費者、顧客は御社の商品・サービスをまったく知らないわけですから識別できません。
当然知っている商品を手にとる確率が高くなります。
そのために、様々なブランドとして認知してもらえる活動を行っていくわけです。

識別における注意点

知ってもらうことが大事という点において一つ注意点があります。
例えば、最近の建設系だと、制振装置の性能偽造がよくニュースや紙面で取り上げられています。
この話題になっているメーカーを最近まで知らなかった方も多いと思います。
しかし最近あまりにとりあげられるので、「またあのメーカーのニュースやっているよ…」と思っている方も多いのではないでしょうか?
ちなみに、これだけニュースで報道されている商品を、御社は購入しますか?

「大丈夫なのかこの商品は?」
「お客様にご迷惑がかかるのでは…?」
「もう絶対購入しない」

そんな気持ちになるのではないでしょうか?
この状態は、ブランドの仕組みによると「識別できている」状態なのです。
同じカテゴリーの中で、他商品と区別できているからです。
つまり、識別には、「好き・欲しい」という感情の識別もあれば、制振装置の件のように「嫌い・欲しくない」という感情の識別もあるということです。

「好き・欲しい」という状態をブランドプラス
「嫌い・欲しくない」とう状態をブランドマイナス

と私たちは呼んでいます。

一度ブランドマイナスになってしまうと、「信頼回復」が必要になり、時間とお金が必要になります。
最悪、事業として成り立たなくなる場合もあるのです。
私たち、ブランドを構築するために、ブランディング活動を行って行く者が、気をつけなければいけないことが、消費者・顧客の商品、サービスの識別には、プラスとマイナスの感情があるという部分を肝に命じておくことです。
必ずしも良いことだけで識別されるわけではないので、どうやったらプラスの感情で識別してもらえるのか?
このことを常に意識しブランディング活動を行うことが大切です。

以上渡辺でした。