こんにちは、工務店集客.COMの渡辺です。
先月の末に、新潟の 諏訪田製作所さんに見学に行ってきました。
諏訪田製作所さんに当社は1926年に、ニッパーの前身とも言える釘の頭を切るための
『喰切』と呼ばれる道具の製造により創業した会社です。
商品の価格帯は3,000円〜数万円まで取り揃えています。
現在、爪切りは100円ショップでも購入できますが、100円の何十倍もの価格で販売行い、成長を続けている会社です。
今回は、その「付加価値販売」と「ブランド力」の秘密を学びに、新潟まで行ってきました。
とりあえず寒い…
南国の九州に比べると…新潟は当然寒い…
大分は、この冬は積雪がありませんでしたので、積もった雪を見るのは久しぶりでした！
防寒対策バッチリでしたが、それでも寒かったです…
もう４０歳のおじさんですが、不覚にも雪だるまを作ってしまいました。
入り口に飾られた印象的なオブジェ
工場内の見学をするために、入り口を入ると、印象的なオブジェが並んでいました。
何でできているのかと、じっくり見てみると、このライオンのオブジェは、爪切りの製造中に
出た鉄の廃材で作られていました。
こうしたオブジェも、職人さんの技術力の高さだったり、Creativityを感じることができました。
１つ１つ手間暇かけて作られる工程を見学
工場内は、見学用の廊下から、工場内が見えるようにすべてガラス張りになっていました。
私の鍛冶屋さんのイメージは、薄暗く煤で黒く汚れているそんか印象でしたが、びっくりするくらい
ガラスがピカピカすぎて、写真に反射するほどでした。
キレイな工場内は。朝と夕方１日２回、社員で掃除を行い美化を図っているそうです。
また工場内は、黒で統一されており、その意味は、鍛冶屋は英語でブラックスミスと呼ばれており、
儲かっている会社は煤で天井が黒くなるそうす。そういった意味から工場内を黒に統一されているそうです。
また、１つ１つ丁寧に爪切りを仕上げてる姿は、まさに職人芸で他のことを忘れて見入ってしまう程でした。
ヤスリを使い、爪切りの刃先が合わさる部分は、向こうがら光が通らないくらい、きちんと合わさるように調整を行うとても繊細な仕事でした。
最後に販売ショップに行った際には、もう爪切りが欲しくてたまらない…（笑）よくよく考えると、爪切りは１００円でも購入ができ、「爪を切る」という機能的な価値は一緒…
なのに高価なSUWADAの爪切りは、飛ぶように売れる…
この違いは、「情緒的な価値」だと思います。職人が１つ１つ手間暇かけて作る爪切り、その工程が見えることで１００円の爪切りと価格の違いが明確になり、「付加価値」になるのだと思います。
１００円の爪切りとの明確な違いを目で見て感じれること、その商品の良さ、造り手の気持ちなどを感じることで、その商品のファンになり購入に至るのではないでしょうか？
諏訪田製作所では、３,０００円の爪切りであっても、60,000円の爪切りであっても、本来の爪切りの性能は変わらず、価格の違いはデザインであったり、磨きの手間暇で変わるそうです。
１００円市場とは差別化を図り、高額な爪切りを販売しているその秘密は、その商品を使いたいと思わせる「ブランド力」と、職人さんたちの技術力や心意気が、ユーザーをファンにさせるのだと
思います。
まとめ
今回の見学で学んだことは、人生で一番高い買い物と言われる住宅を販売していてる私達に置き換えると、もちろん性能面をきちんとお客様にわかるように伝えることも大事ですが、工事の工程でどのような工事が
行われ、どのようなこだわりがあるのか？他社と何が違うのか？それが見えることで「付加価値」になるのではないでしょうか？
業界の当たり前にとらわれず、価値の違いを明確にすること、自社のファンになってもらうために社員がどのような行動を取るのか、ブランド力を高めて行くためには、自社の独自の価値を理解し
社内から社外へ発信していくことが重要だと感じることができました。
最後に爪切り以外に、盆栽好きの私は、「鉄の盆栽」4,500円を購入してしまいました…妻に怒られたかは聞かないでください…
以上 渡辺でした。
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